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ウサギは草食動物のため、常に食事を摂取し、排泄し、消化管を動かしています。ウサギの消化管が正常に働くためには、十分な量の繊維質を摂ることが最も重要とされています。自然界で生活する野生のウサギは青々と茂った草や枯草、木の皮などが主食ですが、家庭で飼育されているウサギの多くはペレットが主食になっています。もちろんペレットも必要な栄養素を含みますが、そればかりに頼ることは実はお勧めできません。

今回は、“ウサギらしい食生活”について、全5回に分けて詳しく解説していきます。

1.推奨する食事のバランス

ウサギの食事は牧草とペレットを食べ放題にしておけばいい、と、一昔前まではそんなざっくりした情報しかありませんでした。それというのも、元々ウサギは愛玩動物としてではなく、産業動物(肉や毛皮のために肥育される)として飼育されてきたからです。しっかり太らせ、ある程度の健康維持をするには牧草とペレットをたくさん与えておくのが一番効率がいいからです。しかし、愛玩動物としてのウサギは太らせる必要はなく、逆に肥満による病気のリスクが懸念されるようになりました。産業動物と比較すると、寿命も随分と長くなり、様々な病気になることがわかってきています。

これらを踏まえて、ご家庭で飼育されているウサギさんに健康的に長生きしてもらうために、私が推奨している食生活についてご説明いたします。

ウサギに与える食事は大きく分けて三種類、①牧草、②生野菜、③ペレットがあります。それぞれ必要な栄養素を含みますが、どれか一つに偏ることで健康被害が出やすくなります。推奨している食事バランスは、食事全体を100%として、80%を牧草、15%を生野菜、5%をペレットとするものです。

それぞれの詳しい内容や量の目安については、別記事でそれぞれ詳しく説明していきますので更新をお待ちください。

 

※今後の記事一覧はこちら(タイトルをクリックするとリンク先へ)

2.大人のウサギと子ウサギでは食事内容が異なるので注意

先ほど説明した食事バランスはあくまでも1歳を超えた大人のウサギにおけるものであり、子ウサギをお迎えしたばかりの場合は内容が異なるので注意が必要です。子ウサギは大人のウサギと比べると消化吸収機能がまだまだ未熟です。些細なことで下痢をしたり、食事をとらなくなったりします。急な食事内容の変更はおすすめしませんが、社会化期(生後2~6か月頃)に様々な種類の食事に触れておくことで、将来的に食べられる食事の幅が広がるため、積極的に試すことを推奨しています。

子ウサギにおすすめの食事バランスは、80%を牧草、5%を生野菜、15%をペレットとするものです(あくまでも目安であり、g量の話ではありません)。

牧草をたくさん食べてほしい、というのは大人のウサギと同じですが、大人のウサギと比べて必要な栄養の量が多いため、ペレットは大人より多めに与えましょう。

また、生野菜にも慣れていく必要があるため、葉物野菜を中心に少量ずつ、色々な種類の野菜を与えていきます。最初は警戒心から口をつけないこともありますが、1〜2回与えて食べなくても、人間が食べる食事からおすそ分けする程度の量で構わないので毎日与え続けてください。

しかし、おやつの与えすぎには注意が必要です。喜んで食べるからといって与えすぎてしまうと、おやつばかり食べて食事を食べなくなってしまうこともあります。おやつは子ウサギのうちから与えてもよいですが、慎重に慣れさせていきましょう。

3.まとめ:その子に合わせた食事管理を

ウサギの食事管理は健康的な生活を送るうえで一番重要なポイントですが、100%正解が決まっているわけではもないというのが実際のところです。その子の性格や嗜好性、体調や抱えている疾患、ライフステージに合わせて様子を見ながら調節していく必要があります。食事管理がうまくいかない時、悩まれている時などはどうぞお気軽にご相談ください。

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監修 堀間莉萌獣医師 
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